トップページ≫栗駒≫マイスター紹介

栗駒

[やきやきマイスター]望月英治さん

つきっきりで焼きあがりを見守る伝統の味の後継者
工房にはふわーんと甘い香りがたちこめ、ベルトコンベアで焼きたてのピーナッツ煎餅がつぎつぎと運ばれていきます。出てきた煎餅で火加減を調整していた望月さんも、今はラインの出口につきっきり。「焼きたてのお煎餅はまだとてもやわらかいので、焼き型の片面にくっついたまま。なのでそれをコテではがしてやらなきゃいけないんです」。練った生地を焼き型に合うピンポン玉大の大きさに丸めて、ひとつひとつ並べる。火力を調節する。焼きあがりを見守り、コテではがす。ライン=全自動ではなく、細部にわたって望月さんやベテラン作業員の方の技量を必要とするのが、「源氏蛍煎餅」です。焼きあがったピーナッツ煎餅は、さくさくと軽い歯ざわり、口どけのよさが特長。ぎっしり入ったピーナッツがとても対照的な香ばしさです。卵を使った生地には少しの塩が入っており、それが甘さをひきたたせ、コクを生んでいるのです。「明治35年の創業から今まで、40種類以上の味を創作しました。でも、ずーっと変わらない一番人気がピーナッツ煎餅。これからも、この先も、この味がうちの看板です」。
卵や糖分を含んでいるので、焼きあがりはしっとりやわらか。冷めると、おなじみの固さに。

くりはらさんBLOG