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栗駒

[つるとろマイスター]栗駒プラダクト 吉田一夫さん

気温15℃、湿度65%以上。3時間おきのスプリンクラー。梅雨冷えのころのようなシチュエーションで、なめこはゆっくりゆっくり育ちます。吉田さんが育てるなめこの特徴は、なんといってもその大きさと締まり。通常、なめこは育てばカサが開いて破れが生じてくるのに、吉田さんのなめこは茎が太く大きく育っているのにカサが開かず、丸く締まっているのです。「なめこは、菌を植えるまでがひと作業です。オガクズにフスマやウイスキーのカスを混ぜてボトルに詰め、十分に殺菌します。なめこの純粋な菌床づくりが、おいしいなめこの出発点。計7時間かけて殺菌したら、急激に冷やしてなめこ菌を植え、培養室へ。そこから、温度を調整しながら約50日間。発生室に移してさらに約20日間。約70日かけて、ようやく収穫です」。香りよくつるつるとしたとろみも十分、「栗駒プラダクト」で一貫して水煮へも製品化しているので、力強い味わいが一年を通して楽しめます。「建築畑で働いていた私ですが、もともと、山歩きが好きだったんですよ。それが、この仕事の原点ですねえ」。山育ちの天然なめこに負けないおいしさを。その情熱が、手間ひまのかかる長期間栽培でしか実現できない味わいを支えているのです。

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